大坪徹
事務所
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北海道マイホームセンター
北海道マイホームセンター森林公園会場
「その人生に、家づくりで寄り添いたい。」シリーズ
北海道新聞 15段
2023年~2024年
2023.9.3
はかない夏のように、
家族の時間は過ぎていく。
「わが家に新キャラクターが仲間入り、その名もベイビー2!」。
ゲームに熱中している夫の耳元でささやくと、
「ふーん……、えっ、なに?えっ、ホントに?」。
喜びと感動と興奮が入り混じって、彼の顔はぐちゃぐちゃ。
お互いにひとりっ子の私たちにとって、
二人目の誕生は念願だった。 それからというもの、
まだ先のことだというのに彼は押入れからベビー用品を
引っ張り出したり、育児書を読み返したり。
私は先々のことを想像しながら、わが家の未来図を描いてみる。
上の子が小学校に入学するときに下の子が幼稚園に入園して、
二人が中学生、高校生になり、
20年後には上の子は就職して下の子は大学生か…。
その事実を知って、私の思考が止まった。
えっ、20年後、わが家は夫婦二人きり?
大学進学や就職で、子どもたちは家を離れていくかもしれない。
人生100年と言われる時代に、
たった20年しか一緒にいられないなんて。 短か過ぎる、
まるで北海道の夏のよう。でも子どもたちの独立は成長の証。
人生のいちばん華やかな季節に限りがあるならば、
その時を楽しもうと。そのためには、
家族の思い出をいっぱいつくってくれる家がほしい。
まだ先の話になるけれど、と前置きをして私は彼に言った。
「そろそろマイホームの準備、始めようか?」
「そうだな、キャラクターが揃って、
家のプランも立てやすくなったしね」。
その次の休日、私たち家族3.5人は住宅展示場へと向かった。
その人生に、
家づくりで寄り添いたい。
2023.9.3
子の巣立ちは、
親の再出発でもある。
「春になったら、この家、出るから」。
夕食の鍋をつつきながら、唐突に息子が言った。
彼はこの春から社会人一年生になる。
この家から通勤できない距離ではないが、
彼なりに考えがあってのことだろう。
妻は生活費のことやら、食事のことやら、
息子の一人暮らしを心配したが、私は反対しなかった。
むしろ家族一人ひとりが、これからの生き方を
見つめ直すチャンスなのではないか。
この賃貸住宅でずっと三人で暮らしてきたが、
息子が家を離れれば、夫婦二人だけの生活が始まる。
お互いに自分自身を楽しむ時間を持つべきじゃないだろうか。
私は妻に尋ねた。「これからしたいことってある?」。
彼女は少し考えてから、長年続けてきた華道の腕を生かして
教室を開くのが夢だという。お父さんは?と聞かれて、
はなはだ取るに足りない夢だと思ったが、
「庭の見える部屋で日本酒を飲みたい」と答えた。
「じゃ、本格的な和室のある家を建てたらいいじゃん。
二人の夢が一気に叶うよ」と息子。
いつかマイホームを建てたいとは思っていた。
「帰ってきた時、俺、その和室に泊まるからさ」。
私と妻は新たな旅立ちの第一歩として、
住宅展示場に行くことを決めた。
その人生に、
家づくりで寄り添いたい。
2023.9.3
ときどき家族、という幸せ。
「やっぱ都会だね、札幌は」。
バーゲンから帰ってきた娘が声を弾ませた。
早速、服や靴を広げて何やら妻と盛り上がっている。
オシャレに夢中になる年頃になったんだなあ。
いつの間にか成長していた娘を見ながら僕は思う。
「次は連れていけないな」と。
この春、人事異動で久しぶりに札幌に戻ってきた。
これまで転勤するときは家族帯同と決めていた。
短い時間でも毎日一緒に過ごすことが、
家族にとって何よりも幸せなことだと思ったからだ。
しかし、これからはそうもいかないだろう。
娘は来春、高校に進学。日々、大人へと近づいていく。
落ち着いた環境で、いろいろなことを吸収し、
自分の進むべき将来と向き合ってほしい。
住む場所を定める時が来たのかもしれない。
頃合いを見て、僕は妻に言った。
「札幌で家を建てないか?次は単身赴任するから」。
妻は少し考えてから「そうね」と微笑み、こう続けた。
「じゃあ、パパが帰ってきた時に、
またすぐに帰ってきたくなる家にしなきゃね」。
離れていても、帰る家があり、会えなかったぶん
家族であることの喜びを強く実感する。
そんな幸せもあるのではないか。
次の日曜日、僕たちは住宅展示場に向かった。
その人生に、
家づくりで寄り添いたい。
2023.9.3
2度目の蜜月を、
楽しもうと思う。
「「長い間、支えてくれてありがとう」。
会社から帰ってくるなり、彼はそう言って
私にバラの花束を手渡した。今日は夫のお勤め最後の日。
職場から定年退職祝いに贈られたものなのか、
自分で買ってきたものなのか。それはどちらでもいい。
思いがけないねぎらいに胸がいっぱいになる。
いつもより少し豪華な夕飯を食べながら、
これから「やりたいこと」を順番に言い合って盛り上がる。
私が「カルチャーセンターに通いたい」と言うと、
彼が「この家を建て替えたい」と言ったのでびっくり。
この家とは、結婚を機に購入した戸建住宅。
かれこれ築40年になる。彼は話を続けた。
「これからは、家で過ごす時間を楽しみたいんだ。
そのためには、小さくていいから、うん、平屋もいいな。
明るくて、暖かくて、安心して暮らせる家じゃないとね。
この家もそろそろ定年退職だよ」。
そして、彼はテーブルに飾られたバラを見つめながら、
「一緒にいる時間を大切にしたいんだ」と言った。
その時、私はハッとして40年前を思い出す。
あの時、プロポーズの言葉と一緒に贈られたのは、
バラの花束とマイホームだった。
私は今日、彼から2度目のプロポーズをされたのだ。
私たちは「やりたいこと」の手始めに、
住宅展示場に行くことを決めた。
その人生に、
家づくりで寄り添いたい。
2023.9.3
二世帯同居は、
期待と不安の同居でもある。
「どうだろう、ここで一緒に住む気はないか」。
連休中に実家を訪ねた時、父が僕にビールを注ぎながら言った。
父の考えはこうである。家の老朽化で全面リフォームを考えたが、
二世帯住宅に建て替えて同居する手もあるのではないか。
一緒に暮らせばお互いに安心だし、孫の面倒も見てやれる。
それに二世帯住宅なら相続税対策としても有効であるとうんぬん。
いろいろ調べたに違いない。父の話には説得力があった。
いずれマイホームを持ちたいとは思っていた。
父と母が元気なうちはいいが、いずれどちらかが一人になった時、
親を迎え入れることのできる家を建てておきたいと考えていた。
僕は「時期尚早かな」と思ったが即答はせず、
帰宅後、父からの提案を妻に伝えた。
彼女は「いいんじゃない」と、あっさりオーケー。
「気遣いとかストレスが多くなるよ、大丈夫?」と言うと、
「楽しいこともいっぱいあると思うよ」と、あくまで前向き。
確かに同じ屋根の下で暮らそうと思えば、期待もあり不安もある。
お互いに折り合いをつけながら、うまくやっていけばいいのだ。
後日、父と母に「一緒に住もう」と言うと、
「まあ、いろいろあると思うがよろしくな」と父。
母は「これからは毎日、会えるんだねえ」と顔をほころばせた。
次の日曜日、親と子と孫は期待と不安の中で住宅展示場を訪れた。
その人生に、
家づくりで寄り添いたい。
2023.9.3
夏の暑さにも、冬の寒さにも、
負けない家を持とうと思う。
「いっしょに寝ていい?」。
おばあちゃん子で、いつも母と寝ている娘が
枕を抱えて立っていた。暑くて眠れないという。
無理もない、今日は熱帯夜。母の部屋は1階にあり、
防犯を考えて窓を閉め切っている。私たちの寝室は2階なので、
窓からの風でいくぶん寝やすいかもしれない。
妻が手招きすると、娘は喜びいさんで部屋に飛び込んで来た。
北海道の夏がおかしい。ここ数年、
真夏日が数十日間続くことも珍しくなくなった。
さすがに昨年、居間にエアコンを取り付けたけれど、
この分ではすべての部屋にエアコンが必要になるのではないか。
「この家、そろそろ建て替え時かもね」。
娘が避難してきた翌日、妻が言った。
この家とは、父母が若い時に購入した築40年の戸建て住宅。
妻は話を続けた。夏の暑さもさることながら、
冬の寒さも気がかりだという。
暖房している場所としていない場所の温度差が、
家族の体に負担をかけているのではないかと。
そばにいた母が、妻の話に乗ってつぶやいた。
「雨にも負けず、風にも負けず、
雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な家を持ちってね」。
いずれは建て替えようとは思っていたが、
母の一言で一気に建て替えムードが高まってしまった。
次の日曜日、私たち家族は炎天下の中、
涼しい家を求めて住宅展示場へ向かった。
その人生に、
家づくりで寄り添いたい。
北海道マイホームセンター森林公園会場
「家づくりの想いに、答えを出す場所」シリーズ
北海道新聞 15段
2019年~2021年
2019.10.26
2019.11.17
2019.12.8
2020.1.18
2020.3.29
2020.4.19
2020.6.20
2020.12.20
2021.4.25
2021.7.3
北海道マイホームセンター東会場
(現森林公園会場)
「家づくりのなるほど」シリーズ
北海道新聞 15段
2001年~2002年
北海道マイホームセンター森林公園会場
「住まいの参考所」シリーズ
北海道新聞 15段
2006年
北海道マイホームセンター札幌4会場
「一軒落着」シリーズ
北海道新聞 15段
2005年
北海道マイホームセンター札幌4会場
「冬こそモデルハウス」シリーズ
北海道新聞 15段
2008年
北海道マイホームセンター札幌4会場
「正月広告」
北海道新聞 15段
2016年